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2010年(平成22年)6月の全国繊維業者の倒産(負債額1000万円以上=整理・内整理含む)は44件。前月比で10件(29.4%)増加し、前年同月比で10件(18.5%)減少した。
負債額は269億3600万円で、前月比で204億8600万円(417.6%)、前年同月比で32億1900万円(13.5%)増加した。
09年6月はシオタニ(株)(大阪市中央区、織物製造、負債額72億4100万円)を筆頭に負債額10億円を超える倒産が5件あり、08年6月を上回る負債額となったが、当月も老舗貿易商の小倉貿易(株)(東京都中央区、産業資材ほか卸、負債額100億7800万円)、婦人SPAの(株)オリゾンティ(大阪市西区、婦人服製造・小売、負債額84億6400万円)の大型倒産が2件発生したことで、6月の負債額は3年連続の増加となった。このほか負債額10億円以上の倒産は(株)サウザー(東京都台東区、婦人カジュアルウエア小売、負債額14億2300万円)、ヤマヨ洋服(株)(名古屋市瑞穂区、紳士服・洋品小売、負債額10億6400万円)の2件。
大手流通が相次ぎ安価商品を投入し、消費喚起を図っているが、株安や参議院選挙を控えた消費税増税問題など購買意欲を低下させる要因が多く、衣料品を含む店頭販売の不振は続いており、回復はいまだ感じられない。決済期のピークを過ぎたこともあって倒産件数こそ過剰感はないが、業種別で見ても小売商が40.9%を占めるなど環境の厳しさが窺える結果となった。
これからサマーセール・ボーナス商戦が活発化するが、消費者の生活防衛志向は根強く、いま一つ盛り上がりを欠いている感は否めない。また、借入金の総量規制の影響で、これまで経営者個人が資金を手当てし、当座を凌いできた中小企業が資金繰りに行き詰まる可能性も懸念され、当面は予断を許さない状況が続くものと見られる。
業種別では「小売商」が18件で最も多く、次いで「紳士・婦人・子供服・被服製造卸」10件、「ニット製品・洋品雑貨製造卸」7件、「織物卸」3件、「染色整理・特殊加工」「織物製造」各2件、「商社・貿易」「その他」各1件。
原因別では「業績ジリ貧」が36件で全体の81.8%を占め、次いで「業況急変」6件、「資金力薄弱」2件となった。 |