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2025年(令和7年)6月全国繊維業者の倒産(負債額1000万円以上=整理・内整理含む)は30件で、前月比は5件(14.3%)減、前年同月比では11件(57.9%)増となった。
負債総額は57億200万円で、前月比では88億4700万円(60.8%)減、前年同月比では17億4800万円(44.2%)の増となった。
負債額10億円以上の倒産は㈱フジイ(東京都文京区、日用品雑貨ほか卸、負債額12億6000万円)の1社、同5億円以上は㈱アイビー(岐阜県多治見市、ギフト・販促用品卸、負債額7億8000万円)、㈱ビルジャン(名古屋市東区、日用品雑貨小売、負債額5億8500万円)の2社が発生した。
件数は4月以降3カ月連続30件台の推移となり、負債額も引き続き小規模倒産が中心ながら、件数増に伴い前年同月を上回る結果となった。
㈱フジイは、キッチン、ダイニング、バス用品などのハウスウエアを主体に扱い、専門店や百貨店に販路を築くほか、自社ブランド「月兎印」のキッチン用品を展開し、インターネット通販にて小売を併営、2017/3期には年商68億円を計上していた。
しかし、その後はコロナ禍で売上は減収基調に陥り、利益面も低調で厳しい経営を余儀なくされていた。こうした中、今年5月末の支払が滞り、事業継続が困難となり破たんした。
当月は㈱フジイや㈱アイビー、㈱ビルジャンと同社関連の㈲ジップコーポレーション(名古屋市東区、日用雑貨卸ほか、負債額4億7500万円)など生活用品・雑貨やギフト関連を扱う企業が相次ぎ倒産。仕入コスト高や同業他社との競合が激しい業界だけに、今後も淘汰が続くものと見られる。
訪日客は引き続き増加しており、インバウンド需要は底堅く、当月は記録的な猛暑により家電・雑貨、日傘など猛暑関連商品の売れ行きは好調であった。しかし、長引く猛暑を予想してアパレルメーカー・百貨店もバーゲン時期の見直しや夏物衣料品の定価販売期間延長などの対応をとり、売上確保に努めるものの、物価高が続き、生活必需品を除くと、購買意欲が高いとは言い難い。トランプ関税問題で国内外の経済にも影響が出ており、楽観視できる状況にはない。
人件費・物流経費をメインにコスト高は払拭されておらず、昨年に比べ借入金に対する支払利息が増加している先も見られ、収益力が改善していない企業の負担は高まっていることから、倒産件数は高位で推移する可能性も否めない。
業種別では「小売商」10件、「その他」6件、「紳士・婦人・子供服・被服製造卸」5件、「ニット製品・洋品雑貨製造卸」4件、「織物卸」2件、「染色整理・特殊加工」「織物製造」「寝具・インテリア製品製造卸」各1件。
原因別では「業績ジリ貧」24件で80%を占め、「業況急変」4件、「資金力薄弱」2件。
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