先に債権者から横浜地裁に第三者破産を申し立てられていたところ、8月4日同地裁から破産手続開始の決定が下りた（事件番号令和5年〈フ〉第960号）。
　破産管財人には若田　順弁護士（横浜市港北区、新横浜法律事務所、TEL.045･477･5821）が選任されている。
　婦人カジュアルウエアメーカーで、自社ブランド「NANEA」を展開し専門店に販路を築くほか、他社のOEMも手がけ、2013/2期には年商17億2700万円を計上していた。
　しかし、既往より利益面は低調で、2010/2、2011/2期と、当時手がけていた小売事業の経費負担などから多額の連続赤字を計上、債務超過に陥っていた。
　その後は市況低迷の影響などで減収基調に陥り、多忙な資金繰りを余儀なくされる中、2015年頃から取引先への支払が滞り、信用不安が表面化していた。近時も業績悪化に歯止めがかからず、厳しい経営が続いていたところ、今回の事態となった模様。
　負債は、債権者約15名に対し約10億2000万円。