関係会社㈱キヤラバンともども1月31日東京地裁に自己破産を申請、同日午前11時40分破産手続開始決定が下りた（事件番号令和2年〈フ〉第599号、第600号）。
　ミセス層をターゲットとしたニット・ジャケット・ボトムス・ブラウスなどの扱う婦人服メーカーとしてスタート。設立後、ほどなくして休眠状態に入り、1985年12月に㈱キヤラバンの一部事業を継承して営業を再開し、1992／12期（その後決算期変更）には年商36億円を計上していた。
　しかし、㈱キヤラバンの業績悪化に伴い、1993年11月に同社ともども東京地裁に商法に伴う会社整理を申請。2002年3月には会社整理が終結したが、㈱キヤラバンは会社整理手続中の同年4月に民事再生法を申請するなど、グループとして深刻な経営不振が続いていた。
　2010年8月に㈱キヤラバンに事業を承継し、再び休眠状態となったが、2015年8月に同社から事業を承継して改めて事業を再開。以降は全国の直営店とインショップでの店頭小売を主体に専門店への卸売りも行い、2016／7期には年商6億5000万円を計上していたが、減収に歯止めがかからず2019／7期には前記年商まで低下。多額の赤字期も散見され、既往の会社整理の経緯により金融機関からの借入も行えず、厳しい資金繰りを余儀なくされていたところ、今回の事態となった。