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FIBER 倒産統計繊維版

倒産統計繊維版詳細

2021年04月05日

2021年3月 倒産統計繊維版

 2021年(令和3年)3月の全国繊維業者の倒産(負債額1000万円以上=整理・内整理含む)は26件で、前月比9件(52.9%)増加、前年同月比では5件(16.1%)減と、昨年5月から11カ月連続の減少となった。
 負債額は45億2800万円で前月比8億円(21.5%)増、前年同月比では63億7200万円(58.5%)減少した。
負債額10億円超の大型倒産は㈱扇屋(大阪市北区、貸衣装、負債額21億2000万円)1社で、その他はすべて負債額5億円未満、約半数が負債額1億円未満の少額倒産と、この傾向は変わらない。
 ㈱扇屋は老舗の婚礼用貸衣装業者で結納、婚礼用品なども扱い、全国の著名ホテル内に営業所を開設するほか、一時は結婚式場も併営し、2010年頃まで年商50億円台で推移していた。近年は婚礼数の減少や簡素化が進むなど、取り巻く商環境が悪化。2017/3期に年商30億円を割り込み、同期以降は赤字経営となった。2020年に入り、一部事業を吸収分割により他社に譲渡し、当社は12月16日開催の株主総会の決議により解散。債務整理のため特別清算申請となった。
 ㈱扇屋は新型コロナウイルスの感染拡大前に事業継続を断念した「ジリ貧」の倒産だが、3月19日事業再生ADRを申請したワタベウェディング㈱(京都市中京区、総合ブライダルサービス事業)は「コロナ」倒産の典型だった。同社はバブル期に結婚式場の運営を拡大し、ハワイやグアムなど海外挙式を得意としたが、新型コロナ感染拡大により結婚式の延期やキャンセルが相次いで発生。コロナ禍前の年商から半減以下にまで急激に落ち込み、2020/12期はコロナ禍前の年商から半減以下にまで急激に落ち込み、117億円の大幅赤字に陥り、8億6300万円の債務超過に転落、期末の負債総額も268億6700万円まで膨らみ、自主再建を断念した。今後は興和㈱(名古屋市中区、医薬事業ほか)からスポンサー支援を受け、同社の完全子会社で経営再編することとなった。 
 繊維業界では今のところ、コロナ禍を直接的な原因とする倒産は多くない。その背景には、コロナ関連融資と助成金の恩恵があると繰り返し述べてきたが、その恩恵が続いていることに変わりはない。
 しかし、一方では外出自粛による商談の遅れや、工場の稼働率の低下による納期遅れなどが発生しているとも伝えられる。店頭の販売不振が続く中、多くの業者は在庫を抱え、その処分に苦慮しているため生産遅れの問題は顕在化していないが、水面下では現場の混乱が続いている。コロナ感染がリバウンドにより「第4波」に入ったとみられる地域も出はじめる中、今後、政府の支援策の動向によっては、資金繰りに窮する業者が多発する可能性も否定できず、先行きの不透明感を払拭できない。
 業種別では、「小売商」9件、「紳士・婦人・子供服・被服製造卸」6件、「その他」4件、「染色整理・特殊加工」「ニット製品・洋品雑貨製造卸」各2件、「織物製造」「織物卸」「寝具・インテリア製品製造卸」各1件。
 原因別では、「業績ジリ貧」が23件で88.5%を占め、「業況急変」3件。



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