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FIBER 倒産統計繊維版

倒産統計繊維版詳細

2022年08月10日

2022年7月 倒産統計繊維版

 2022年(令和4年)7月の全国繊維業者の倒産(負債額1000万円以上=整理・内整理含む)は16件で、前月比1件(5.9%)減、前年同月比では12件(42.9%)減となった。
 負債額は39億9700万円で前月比23億9800万円(150.0%)増、前年同月比では18億7500万円(31.9%)減となった。 
 負債額10億円超の大型倒産は吉田編織㈱(和歌山市、その他衣料付属品製造、負債額10億円)1件のみで、同5億円以上はサンリツ㈱(岐阜県下呂市、繊維製衛生材料製造、負債額7億円)、㈱ノイバンシュタイン(東京都豊島区、婦人服製造小売、負債額6億9000万円)の2社。月末に発生した㈱エスカーダ・ジャパン(東京都渋谷区、婦人服・洋品小売、負債額4億2000万円)の4社が負債額を押し上げたが、9件(56.3%)は負債額1億円以下の少額倒産だった(前年同月は負債額10億円以上2件、同5億円3件)。
 吉田編織㈱はニット製衣料付属品を扱い、本社含め国内3工場で生産してスポーツ用品メーカー、アパレルほかに販売、1992/8期には年商約20億円を計上していた。近年は年商10億円を割り込んで赤字決算を散発する中、海外の生産子会社設立に要した銀行借入金の負担が重く、厳しい経営を余儀なくされ、事業の大半を他社に移管し、自主再建を断念した。
 ㈱エスカーダ・ジャパンはドイツの高級ブランド「ESCADA」の日本法人。ミセス対象の婦人服全般を主体にバッグ、シューズ、アクセサリーも扱い、全国の百貨店にインショップ展開するほか、専門店への卸売を併営し、2006/10期には年商52億円を計上していた。しかし、2009年8月に経営破たんしたドイツのエスカーダ社がコロナ禍もあって2020年9月再度経営破たんし、当社を取り巻く環境も厳しさを増し、支え切れなくなった。
 倒産状況は、建設・運送業などを中心に増加・大型倒産化が顕著になりつつあるが、繊維業界は決済の端境期にも当たり、小康状態を保っている。また、アウトドアブランドやスポーツアパレルなどの店頭は引き続き活況を呈しており、コロナ禍以前の業況まで回復を見せている企業も見られる。しかし、7波にあたるコロナ感染急拡大が消費に悪影響を及ぼす可能性もあり、秋冬物商戦への不安を残している。
 また、原油高騰を受けて合繊繊維を中心に相次いで値上げが行われ、原材料価格の上昇に対応するため産地では工賃アップに踏み切る先が増加しており、生産コスト高を商品価格に転嫁できるかが、繊維業界では一層の課題となる。
 業界内ではコスト高の問題が深刻化するのは今秋以降とみられており、コロナ融資の恩恵がなくなり、今後倒産に追い込まれる案件が多発する可能性もある。 
 業種別では、「小売商」7件、「ニット製品・洋品雑貨製造卸」4件、「織物製造」「紳士・婦人・子供服・被服製造卸」各2件、「その他」1件。
 原因別では、「業績ジリ貧」が15件で94%を占め、「業況急変」1件。



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