当サイト・弊社に関するお問い合わせ、また弊社サービスのご利⽤のお申し込みも下記よりお願い致します。
オンラインでのお問い合わせ
お電話でお問い合わせ
受付時間:9:00〜17:15(⼟日祝除く)
06-6262-2468
03-5839-2718
2025年(令和7年)5月全国繊維業者の倒産(負債額1000万円以上=整理・内整理含む)は35件で、前月比は2件(5.4%)減、前年同月比では4件(12.9%)増となった。
負債総額は145億4900万円で、前月比では50億2600万円(52.8%)、前年同月比も54億1800万円(59.3%)の大幅増となった。
負債額10億円以上の倒産は㈱ロイヤル(名古屋市中区、スポーツ用品小売、負債額93億6800万円)の1社、同5億円以上は㈱フルーツ(東京都練馬区、タオル製品製造、負債額9億8000万円)、㈱エテルノ・ヒラカタ(大阪府枚方市、紳士服縫製、負債額9億6600万円)の2社が発生した。
件数は2024年10月以来の30件台となった前月同様30件台となり、負債額は2020年5月の202億8200万円に次ぐ高水準となった。㈱ロイヤル1社で負債額を押し上げる形となったが、引き続き倒産件数は全業種を見ても高位で推移し、上半期としては3年連続前年比増となる可能性もあり、負債総額はすでに2025年上半期の377億5100万円を上回っている。
㈱ロイヤルは中部地区ではスポーツ用品の並行輸入の草分け的存在で、スポーツ・カジュアルシューズ主体に扱い、多店舗を展開。「ナイキ」ブランドが爆発的にヒットした1997/8期には年商178億9602万円を計上していた。
その後はブームの終焉もあって減収・赤字決算が続き、近年は新規出店や大型量販店への販売強化、コロナ禍ではネット通販が好調で売上は回復基調であったが、過剰債務を抱えて支払利息が収益を圧迫。2024/8期は売上が大きく落ち込み、今期に入っても業況は回復せず、資金繰りも限界に達し、自力再建を断念した。
訪日客は増加しているが、円高傾向などによりラグジュアリーブランドを中心とした高額免税商品の販売が落ち込み、百貨店の売上低迷が目立つようになっている。また、6月以降も引き続き食料品主体に値上げが予定され、物価高に歯止めが掛からない状況で、2025年夏のボーナスは、民間企業で4年連続の増加が予想されているものの、ボーナス商戦も含め個人消費の停滞が懸念される。
企業にとっても物価上昇や人材確保に対応するための人件費負担は増しており、トランプ関税、原料高を背景に上場企業の2026/3期決算では減益予想も多く、楽観視できる環境ではない。
繊維業界も春・夏物ともに出足が鈍かったことで一部カジュアルチェーンなどでは不振が見られ、今後も赤字経営・過剰債務を抱えながらも、リスケなどにより延命してきた企業の大型倒産が散発的に発生し、不況型小規模倒産の多発も予想される。
業種別では「紳士・婦人・子供服・被服製造卸」12件、「小売商」「その他」各8件、「ニット製品・洋品雑貨製造卸」4件、「織物製造」2件、「織物卸」1件。
原因別では「業績ジリ貧」32件で91%を占め、「業況急変」2件、「貸し倒れ損失」1件。
当サイト・弊社に関するお問い合わせ、また弊社サービスのご利⽤のお申し込みも下記よりお願い致します。
オンラインでのお問い合わせ
お電話でお問い合わせ
受付時間:9:00〜17:15(⼟日祝除く)
06-6262-2468
03-5839-2718
シンコーDBサービスは繊維業界を中心とした企業データベースサービスです。
●必要なときに必要なものをリアルタイムに情報を取得できる。
●企業判断の確かな指標として利用できます。
売上高Webサイト
●要覧ご購入のお客様