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2025年(令和7年)4月全国繊維業者の倒産(負債額1000万円以上=整理・内整理含む)は37件で、前月比は17件(85.0%)増、前年同月比では13件(54.2%)増となった。
負債総額は95億2300万円で、前月比では62億8600万円(194.2%)、前年同月比も52億5700万円(123.2%)の大幅増となった。
負債額10億円以上の倒産は㈲ズーティー(神戸市中央区、婦人服ほか小売、負債額30億円)、㈱稲心(福岡県久留米市、寝具ほか卸、負債額20億円)の2社、同5億円以上は㈱オクノ・リテール(北海道旭川市、紳士服ほか小売、負債額9億円)、オーヤパイル㈱(和歌山県橋本市、パイル地製造、負債額6億円)の2件が発生した。
件数は2024年10月以来の30件台、負債額は同年3月の115億900万円に次ぐ高水準となった。その他は引き続き1億円以下の小規模倒産が半数以上を占める。業種別で目立ったのが、地方のブティックを中心とした小売業の破たんで、全体の50%を占める。
㈲ズーティーは、ヤング向けのカジュアルウエアを中心にバッグ、靴、帽子なども扱い、「イーザッカマニアストアーズ」の店名で、自社サイトを運営するとともに複数の大手ECモールに出店。また、実店舗の「ズーティー」や「ファブリカ」を神戸市や大阪市、横浜市などで運営し業容を拡大。
近年は30~40億円台の売上で推移していたものの、過去の赤字計上から銀行借入負担が重く余裕のない資金繰りを強いられる中、実店舗を閉鎖するなどして立て直しを図っていた。コロナ禍では若干業績は持ち直したものの、アフターコロナ以降は仕入価格や販売促進費用ほか各種コストの上昇に耐え切れなくなり、破たんに至った模様。
当月は大阪・関西万博が開幕、今のところ予想を下回る来場者数となっているが、引き続き好調なインバウンドと合わせ、今後の経済効果が期待される。しかし、消費動向は米価格の高騰など生活必需品の値上がりで、衣料品や娯楽用品への支出は抑えられている。前月同様、寒暖差のある天候で夏物の動きも鈍く、苦戦する企業も見受けられる。
4月25日には第四北越FGと群馬銀行が経営統合を発表するなど、今後加速する地銀再編の余波が融資先にどこまで影響を与えるかは未知数であり、企業倒産の増減に直結することから、動向を注目する必要がある。
繊維業界は冬物決済も終わり、通常なら倒産が減少傾向となるが、過剰債務を持つ企業や中小小売業の破たんは続くものと見られる。
業種別では「小売商」19件、「ニット製品・洋品雑貨製造卸」7件、「その他」3件、「織物製造」「紳士・婦人・子供服・被服製造卸」「寝具・インテリア」各2件、「織物卸」「呉服・和装品」各1件。
原因別では「業績ジリ貧」36件で97%を占め、「業況急変」1件。
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